社会全体の持続的発展と環境負荷について、私たちはこう考えます。リノベーションは新築の対局としてではなく、すべての新築に必要な行為なのだと。New Normalなモデルルームで、暮らし方の新しいスタンダードを体感してください。
PROJECT DIARY
プロジェクト日記

2023.01.26 (Thu)

PROJECT DIARY Vol.11

Workation House ついに完成!

2022年の夏にスタートした Workation House プロジェクト。ついにリノベ工事が完了し、築48年の団地の一室が、高い断熱性能を備えた「ニューノーマルな家」へと生まれ変わりました。

先日、一般公開に先駆けて関係者向けのレセプションが開催され、会場となったカフェドシャモニの店内には、約80名近い方々が来場しました。中にはWorkation Houseを一目見るために、鹿児島から参加された方もいました。

当プロジェクトでタッグを組んだ、リノベエステイト代表松山さんと、はぴりの代表山崎さんの表情からは、充実感と自信が感じられます。

お二人のスピーチの後、参加者数名ごとに現場へと移動し、いよいよ内覧です。団地の階段を上がりドアを開けると、そこには外観からは想像のできない空間がひろがっていました。

ひと言で言うと、カッコいい。それに尽きます。

広々とした玄関。そこからワーケーションハウスの象徴とも言えるSOHOが見えます。ガラス扉が最高にクールです。

SOHOは掃き出し窓の前面に壁をつくり腰窓にしたことによって、デスクを壁付けでき、窓から景色を眺めながら仕事ができるようになっています。

64㎡というコンパクトなサイズながら、3つの居室と2つの収納部屋を確保しています。それでいて各部屋にあまり狭さを感じないのは、さすがプロの技という印象です。

制約の多い壁式工法の団地でも、アイデアと工夫次第でこれだけの家がつくれるという、リノベーションの魅力が詰まった空間となっています。

そしてこの日、屋外は震えるほどの寒さでしたが、宅内はどの部屋にいても暖かく、目には見えない断熱性能の高さをしっかりと体感できました。

参加者の方々にも感想を聞いたので、いくつかご紹介します。

すごくカッコいい空間でした。ブラックチェリーの床材で優しさがプラスされることで、男性的になりすぎず、ちょうどいいバランスになっていると感じました。ワークスペースは趣味の部屋として使ってもいいですよね。

間取りは個室としてそれぞれのお部屋があるんだけど、全体がひとつにつながっている印象があって、一緒に暮らす人の気配を常に感じられそうなところが良いなと思いました。

建物が古くなったら壊して建て替えるのではなく、この家みたいに魅力的に再生して引き継いでいくことは、エコという観点からも素晴らしいと思います。

デザイナー・インテリアコーディネーター Kさん(女性)

一番良いなと思ったのは断熱性です。自分も中古マンションに暮らしていますが、2台のエアコンをフル稼働させても、すこし離れると寒いんです。それに比べてこの家はどこにいても上着いらずの温かさで、目には見えないけど断熱って大事なんだなと思いました。

築48年の団地とは思えないオシャレな空間になっていて、コロナ禍で在宅ワークをする人が増える中、ワークスペースがあるのも良いですね。

住宅設備メーカー Yさん(男性)

団地の外観から想像する中身とはガラッと変わり、非常にモダンな家になっているという印象でした。よく見ると二重窓になっていて、これも断熱性を高めるポイントなんですね。64㎡という限られた広さを有効的に活用した間取りになっていると思いました。

金融機関 Kさん(男性)

ホテルのような高級感のある雰囲気で素敵でした。構造壁の躯体の素材感を残したまま、塗装仕上げにしているところが個人的にとても好きでした。私自身もいま団地に住んでいて、この家みたいに収納があればきっと暮らしやすいだろうなと、羨ましく思いました。

団地の室内って小さな部屋が集まっているイメージですが、ここは空間が仕切られていないから全体を広く使えて、家族との繋がりが感じられる素敵な間取りだと思います。

リノベーションデザイナー Uさん(女性)

グレイッシュなトーンで統一されていてカッコいいです。弊社の建具も使われていますが、スタイリッシュな空間によく溶け込んでいて、その使い方や組み合わせ方は勉強になりました。

今日のような寒い日でも室内は十分温かいので、断熱性能の高さを感じます。こういった団地でも、断熱性の高い家にリノベーションできるという事実が、このモデルルームをきっかけに広まっていけばいいですね。

住宅設備メーカー Tさん(男性)

買取再販で団地の5階という物件を、これだけの総工費をかけてリノベーションするというチャレンジが素晴らしいです。実際にどういう方がこの家を購入し、どのように住まわれるのか、そこにも興味があります。

エレベーターが当たり前の人たちからすると、階段の5階って敬遠されがちですが、実は昇ってみるとそう大したことはなくて、そこさえクリアできれば豊かな暮らしが手に入ることを知って欲しいです。

この家はデザインはもちろん、いろんなところに暮らしを豊かにするためのアイデアが散りばめられていて、リノベーションの魅力を体感できる空間になっていると思います。とても勉強になりました。

リノベーションデザイナー Sさん(男性)

カッコいい家に仕上がっていて、モダンなデザインが好きな方には、たまらない家だと思います。ここは5階で景色もいいので、窓から外を眺めつつ仕事ができるのは贅沢ですね。

実は自分も中古の団地を買ってリノベーションするんです。自分は2LDKにしますが、ここは3部屋あるのに窮屈さを感じず、さすがによく考えられた間取りになっているなと思いました。

フォトグラファー Nさん(男性)

シックでカッコいい家でした。断熱という見えない部分にもこだわっていて、実際に住んでみると更に価値を感じられる家なのだと思います。

金融機関 Oさん(男性)

いろいろなところに創意工夫が感じられてとても勉強になりました。特に掃き出し窓を腰窓にするという発想が面白かったです。デザインもすごく良いですね。女性の私から見ても好きなデザインです。

普段リノベの提案をする中で、意外と女性もこういう尖ったデザインを好む傾向が増えていて、男性にも女性にもウケのいい家だと思います。断熱は力を入れていかないといけない分野なので、これから積極的に取り組んでいきたいです。

リノベーションデザイナー Yさん(女性)

ビジネスの話で言うと、買取再販の物件って普通はローコストで作りたいはずなんです。それをここまでしっかりと作りこみ、断熱までやるという姿勢が素晴らしいですね。特に断熱は自分がまだまだやれていない部分なので、今日この現場で勉強させてもらい、これから取り組んでいきたいです。

2社のコラボについては、全く不思議さは感じませんでした。お互いリノベーション協議会の仲間ですし、同じリノベ会社といっても、細かく紐解くとそれぞれ得意なことは違います。だからこそコラボレーションをやる意味があると思うし、この現場はまさに両社の強みがミックスされた家になっていると感じました。

リノベーション会社代表 Sさん(男性)

昨年の夏から計11回に渡って更新してきたこのプロジェクト日記も、今回で完結となります。

取材を通して、ひとつの中古住宅がリノベーションによって再生されるまでに、実に多くの人たちが携わり、汗を流していることを知りました。

それと同時に、リノベーションの面白さと可能性を感じ、完成した家を見た時は感動しました。

この日記を読んでくださった皆さんも、ぜひご自身の目でご覧になってください。

Sustainable Room Project #001
Workation House
~ 暮らす、働く、考える~

記事を書いている人

福岡市在住のフリーランスWEBデザイナー。
自らも築40年の中古マンションを購入してリノベーションした経験あり。

記事を書いている人
リノベエステイト
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はぴりの!